銀世界 




















凍えそうになる季節。まさしく冬。外の奴らは 分厚く着つくろっている。

その中 一人座っている奴がいた。銀世界に 一人 銀色の髪をした。

男が…。 
 

 
「ククク…。ひさしぶりだなぁ。銀時」

銀時は頭に 雪を募らせたまま いった。

「高杉かぁ…。お前…なんでここにいる…??何しにきたぁ??」

銀時と会うのは  何ヶ月ぶりだろ…。

「もう祭りは終わってるぜ??何のようだ??」雪を払いながら いった。


なんのようって お前会いに来たに決まってんだろ。

でも 元気そうだし…帰るか。

「いやっもう用すんだ。 邪魔したな…」

またいつ逢えるか わからない ヅラの言うとおりだ。

いつのまにか 遠くへ行ってしまった。

いやっ俺から遠ざかって いるか…。

俺は ゆっくり銀時の元を 離れた。


すると

「まてよ。 お前 銀さんに 逢いに来たんじゃねぇーの??」

「!?」

「ちがうの??」

銀時は 上目づかいで 俺を見てきた。


俺は 脚を 銀時のほうへ向け 近づいた。


相変わらず 俺よりでかい。

そう思いつつ 銀時の頬に触れた。

ひやっとし 冷たかった。

そして 銀時は いった。

「お前の手 あったけーなぁ 知ってるか??

手が暖かい人って 心が冷たい証拠 なんだってよ

お前の手 あったけぇーから きっと 心が冷たいんだろ??」


「…。」

「なぁ 高杉お前変わったな…昔はもっと可愛かったのに
遠くへ 行ってしまった。」

「っるせ―」 俺と同じこと 考えてんじゃねぇーよ


まだ 雪が降る 冷たい風が ふく。



まるで 俺の 心のように。



「また どっかいちゃうの??」


「ああ」


「行くなよ。」

その時 銀時に  強く抱きしめられた。


昔の ように…。


「行くなよ もう終わりにしようぜ? 帰ってこねぇーんだよ。先生は。」


「戻って来ないことぐらい知ってる。ただムカつくんだよ。奴らが


奴らのせいで俺たちの居場所が  俺たちの先生が奪われたんだ。

俺はそれが 腹ただしくて ならねぇーんだ。」

「…。」

「なぁ 銀時…。 このままでいいのか??


間違ってることしてるのか??」


「…しらねぇ」

雪振る中  俺の唇は 奴に奪われた。

「もういっちゃうのか??」

「…。


   お前が 俺の心を 暖かくするまで


…少しだけお前のそばにいる…。」











この雪が 止むまでに…